2001年に公開された、宮崎駿監督のジブリ映画【千と千尋の神隠し】。
現在でも大変人気な作品です。
2022年には、橋本環奈と上白石萌音のW主演で舞台化しました。
海外公演も行うなど話題にもなっています。
この記事ではそんな【千と千尋の神隠し】のネタバレや、あらすじと解説を簡潔にまとめています。
また、作品が伝えたいことやなぜ映像が赤いのか?
続きはあるのか?
など、ネタバレも含む内容であらすじをまとめています!
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【千と千尋の神隠し】のあらすじとネタバレ!
それでは、【千と千尋の神隠し】のあらすじをまとめてみます。
写真と一緒に紹介していますよ♪
- 異世界へ迷い込む
- ハクとの出会いと湯屋での仕事
- 最後の試練
主にこちらの3つの見出しに分けて書いています。
映画を見る前の予習にもなるかもしれませんね。
こちらは、ネタバレになりますので、ご注意ください!
あらすじ① 異世界へ迷い込む
ストーリーは、主人公の荻野千尋が引っ越しのために両親に連れられて車に乗っているところから始まります。
トンネルに入ると、不思議な異世界に迷い込みます。
そこには、繁華街があり誰もいないお店に食べ物が用意してありました。
千尋の両親は、無心に食べ進めます。
なんとそれは、神に供える食べ物であったのです。
食べてしまった罰として、両親は豚に変えられてしまうのです。
両親が豚に変えられてしまい、元の世界へ帰ることもできません。
ここまでが冒頭ぼのあらすじ。
次はハクに出会ってから、千尋が働くまでのあらすじです。
あらすじ② ハクとの出会いと湯屋での仕事
途方に暮れていた千尋を助けてくれたのは、ハクという少年でした。
ハクは、本当の名前を奪われて湯婆婆の手下になっていました。
千尋は、ハクからの助言を受けて湯屋で働くことになります。
湯婆婆から贅沢な名前だと千尋の名前を千と変えられてしまい、不安を感じながらも少しずつ居場所を見つけていきます。
ドジをしながらも、働き始めた千尋。
そこで、リンや釜爺や坊など様々な人に出会います。
ある日、謎の生き物でカオナシという名前の怪物がやってきて千尋に付いてくるようになります。
やがてカオナシは暴れ始め、湯屋をめちゃくちゃにするのでした。
湯婆婆の姉、銭婆の元までカオナシを連れてきた千尋。
そこで千尋は、銭婆から千尋という名前を「いい名だね」 と言われます。
心がすくわれた千尋。
迎えに来たハクと空を飛んでいると、昔ハクと会ったことを思い出した千尋。
ハクも自分の名前を思い出しました。
あらすじ③ 最後の試練
湯婆婆からは、何匹もいる豚の中から両親を見つけるという試練を与えられました。
しかし、ここにはいないと答えた千尋。
試練に打ち勝ち自由になった千尋は、ハクに帰る道を教えてもらいます。
トンネルの前で、「またいつか会おう!」と約束し、別れた先には人間に戻った両親がいました。
無事に元の人間の世界に戻った千尋だったのでした。
ここまでわかりやすく、あらすじをご紹介しました♪
数々の試練を与えられながらも、一生懸命な千尋の姿は勇気づけられます!
また、いろんな登場人物の登場にワクワクするストーリーですよね!
【千と千尋の神隠し】を簡潔に解説!
それでは次に、【千と千尋の神隠し】を各シーンに分けながら簡潔に解説します!
- どうして豚になってしまったのか
- 湯婆婆の質問に答えられた理由
- 元の世界に戻った千尋
こちらの3つに分けて紹介します!
1つのシーンにたくさんの思いや解説があります。
この解説を見てから、映画を見てみるとさらに面白いですよ!
それでは見てみましょう♪
どうして豚になってしまったのか
まずは、冒頭シーン。
なぜ、両親は豚にされてしまったのでしょうか?
両親は、千尋に対して冷たい印象がありました。
引っ越しシーンでは、千尋は拗ねているようでした。
引っ越しすることが嫌だったのでしょうか?
また、食事を食べ始めた両親を必死に引き留めているにもかかわらず聞く耳を持ちませんでした。
娘の必死な訴えにも聞かなかったのです。
両親が豚になったのは、大事な食事を食べてしまった罰だったのです。
さらに、豚=人間の欲望の象徴とする見解がありました。
バブル世代の両親が、欲望のままに食べ物を食べている姿。
欲を持ちすぎると大変なことになると実感するのでした。
湯婆婆の質問に千尋が答えられた理由
次に、千尋が働く湯屋のシーン。
最後に、湯婆婆が千尋に対して「この中からお前のお父さんとお母さんを見つけたら、元の世界に返してやる」というセリフがあります。
すると千尋は何かに気づいたような顔をして「この中にはお父さんもお母さんもいないもん」と言います。
湯婆婆は驚いたような顔をします。
そして湯婆婆は「いない」と答えられた時に ものすごく自信のある顔で「いない?それがお前の答えかい」と言います。
千尋は湯屋で働き、いろいろな場面に出くわして気づいたんです。
見ようとすれば、真実がはっきり見える世界なのだということに。
元の世界に戻った千尋
トンネルを抜けて元の世界に戻った千尋が、後ろを振り返るシーン。
何かを言いたそうに見つめています。
このシーンは、「千尋はあの世界での記憶を忘れてしまっている」という説があります。
一説によりますが、千尋がしている銭婆にもらった光る髪留めを知っていますか?
これは、この髪留めをすることで「夢のような不確かな事実を夢として片づけたくない」という宮崎駿監督の思いがこもっています。
異世界から持ち帰った唯一の髪留めは「確かに不思議な世界は存在し、そこに私はいた」
ということを、千尋に教えてくれています。
ラストシーンにふさわしい、思いの詰まったシーンになっています。
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【千と千尋の神隠し】の伝えたいことは何?
平日は隣が空いているようです pic.twitter.com/oKtJC3c12J
— 【公式】ジブリパークとジブリ展 (@ghiblipark_exh) May 9, 2023
それでは、【千と千尋の神隠し】の伝えたいことは何でしょうか?
宮崎駿監督の映画に対する思いや、映画に出てくる各キャラクターが意味するものとは?
- 監督の想い
- 坊の存在
- カオナシが意味するもの
こちらの3つに分けてみていきたいと思います。
どのような意味が込められているのか注目です!
監督の想い
宮崎駿監督によると、本作は千尋と同年代の少女に向けて作られたものと言われています。
「どこにでもいる少女」
として、千尋をデザインしたとされています。
- この世界は豊かでたくさんの可能性があるという子どもたちへのメッセージ
- 美しい過去を思い出してほしいという大人たちのメッセージ
この2つが主なメッセージです。
千尋が、厳しい世界で奮闘する姿を描いたことで「この世界がどんなに豊かであるか」
「たくさんの可能性がある」
このように、宮崎駿監督はコメントしていました。
千尋の働く姿は、社会のリアルをみせたかった。
また、「大丈夫!あなたはちゃんとやっていける」
と伝えたかったそう。
どんな困難にあっても、きっと大丈夫!
という意味が込められているのでしょうか?
しかし、試写会では子ども達よりも大人に好評だったそうです。
カオナシが大暴れするところなど、少し怖いシーンもあったからでしょうか?
考えさせられるシーンが多いだけに、大人の方が楽しめたのかもしれませんね。
「千と千尋の神隠し」を子どもの頃ぶりに見た訳ですね。宮崎駿の伝えたいことのドッサリ感すごい。どこか冷めている両親、カオナシや飲み込まれる者の存在、名前を支配される意味、大切なものを見抜けない湯婆婆。見た目は同じ湯婆婆なのにどこか満たされているぜにーば。もう一回みるか。
— ゆか🫴🌈 (@yka2) August 19, 2019
このように、子どもの時に見るのと大人になってから見るのとでは違うのでしょうね!
坊の存在
ストーリーの中で、千尋に出会う人物の一人、坊がいました。
湯婆婆の子どもとされる坊ですが、かなりの問題がありました。
- 外は危険と教えられ、ベビールームの中で生活している
- 大量のおもちゃを与えられ、甘やかされている
魔法でネズミにされてしまってからは、外の世界を知り成長しました。
この場面で、伝えたいことは「可愛い子には旅をさせよ」
湯婆婆は、溺愛するあまり過保護になっていました。
しかし、それでは子どものためにはならないのです。
かわいいからこそ、自立させることが重要だと伝えたかったようです。
カオナシが意味するもの
かなりのインパクトがあるカオナシ。
宮崎駿監督によると、カオナシは現代人の抱える「心の闇」
をテーマにしたキャラクターだそうです。
「自分がない」
「誰かと一緒じゃないと安心できない」
といった特徴があります。
カオナシは、居場所を求めていたので大暴れもしたのです。
現代人への応援の意味も込められていると言われています。
1つの映画にたくさんのメッセージがこもった作品ですよね♪
【千と千尋の神隠し】はなぜ赤い?
千と千尋が赤いだの海外版は赤くないだのとか騒いでた2004年の画像が出てきた。リージョンフリーDVDデッキをドンキホーテに買いに行ってたりした頃の話w pic.twitter.com/wzetIxGUX8
— Tomoaki Shimizu (@Chackie) July 25, 2020
【千と千尋の神隠し】はなぜ赤い?
というのはどういうことなのでしょうか?
映像が赤いのでしょうか?
それとも絵が赤いのか?
過去にあった騒動を交えながら細かく見ていきたいと思います。
- 映像に赤みがあった背景
- 赤みの真相
この2つに分けて、赤い理由を深堀していきます!
映像に赤みがあった背景とは?
実は、【千と千尋の神隠し】のDVDの本編映像が映画と比べて赤みが強いと苦情が寄せられたことがありました。
千と千尋の神隠しも映画館で観た古のオタクですが、映像のカラーがとても美しかったのを思い出します
その後発売されたDVDが赤みがかっていて、何ですのこれ…とショックを受けたことも同時に記憶から蘇りますいつぞやTV放映された時から赤みは無くなりましたが、DVDはまだあの色なのかな
— ろろろのるるる (@rooolebooook) December 15, 2020
このような状況になった背景は、何だったのでしょうか?
それは、スケジュールの遅れやスタジオの弱体化。
監督とスタッフの対立などの問題があったようです。
【千と千尋の神隠し】の前作である【もののけ姫】での激務で、疲れ果てた宮崎駿監督は引退も考えていました。
自分に代わる、後継者が出てくれると思い、スタジオジブリをいったん退社しました。
しかし、後継者が出てくることはなくまた監督をすることになったのです。
宮崎駿監督の映画製作は、毎回スケジュールギリギリだったそう。
この【千と千尋の神隠し】は、過去最悪と言われているくらい遅延していたそうです。
その原因が、主力アニメーターたちがジブリを退社したためです。
経験の浅い新人中心で行われ、完成までに3年もかかってしまいました。
人手不足のため韓国のスタジオへの動画、彩色外注に踏み切るしかありませんでした。
今まで、日本での制作にこだわり、質が高いジブリ作品でした。
ですが、宮崎駿監督の年齢と人手不足には勝てなかったようです。
赤みの真相は?
「DVDに赤みがかかっている」
という苦情が来た当初、鈴木プロデューサーは
「千尋の心情を表現するために敢えて色調を変更した。」
「特典の予告編に関しては、色調管理の余裕がなく、補正をしていない」
「本編ディスクの色調が正しい」
と発表しました。
しかし、騒ぎは収まりませんでした。
2002年にはDVD購入者がブエナビスタを相手取り京都地裁に提訴するという事態が!
2004年には和解しましたが、この赤みについてはっきりとして真相はわからないままです。
映像の色だけで裁判になるなんて、それだけジブリ映画の影響がすごかったのでしょうね。
人手不足で制作を行った状況が、このようなことに発展したのでは?
と想像されます!
ちなみに、のちに販売されたブルーレイディスクは赤みはないということでした。
【千と千尋の神隠し】に続きはある?
【千と千尋の神隠し】に続きはあるのでしょうか?
公式で、続きがあるという情報はありませんでした。
しかし、ネット上ではその後のラストシーンを見た!
という噂が広まっているようです。
それはどうしてなのでしょうか?
現在、TV放映やDVD化している『千と千尋の神隠し』のラストは、当時あったはずの続きのシーンがなくなっているというのを見て、「あれ?ほんまや」ってなった。都市伝説にされ、もはや嘘みたいになってるけど、映画館で見たとき、ラストシーンに続きあったで…???#千と千尋の神隠し
— くしだんご (@kushidango3z) January 10, 2022
ジブリは、正式にそのようなシーンはないとコメントしているようですがどうして噂になっているのでしょうか?
噂になっているその後を簡単に書くと
- 髪留めが銭婆にもらった髪留めに変わっていると千尋が気付く
- 新居の周りに川があり、この川がハクの生まれ変わりと気付く
この2つです。
実は絵コンテまでは書かれたものの、映像化されていないシーンのようです。
【千と千尋の神隠し】を見た人たちの記憶が混ざり合って、このようなシーンが出来上がったとも。
その記憶を誰かの書き込みにより、噂が広まったともされていました。
ドラマでも映画でも、最後のシーンを見た後は余韻に浸りましよね!
そして、誰もがその後が気になるものです。
「続きはこうなんじゃないか?」
と、想像して話をすること自体もしかしたら宮崎駿監督が望んだことかもしれませんね。
【千と千尋の神隠し】のあらすじネタバレについてのまとめ
ここまで、【千と千尋の神隠し】のあらすじや解説と、こちらの3つがわかりました。
- 宮崎駿監督は、伝えたい思いを各キャラクターで表している
- DVDの赤みの理由は不明
- ストーリーの続きはない
年月をかけて作られた【千と千尋の神隠し」。
そこには、宮崎駿監督の様々な思いが込められていました。
改めてこの作品の良さがわかりました!
まだ見てないという方はぜひ一度ご覧下さい♪
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