謎が多いことで知られているジブリ作品ですが、大人気映画【千と千尋の神隠し】にも様々な謎が存在しています。
中でもよく話題に上がるのが【千と千尋の神隠し】でラストの車のシーンです。
作品としては、千尋と両親が現実世界に戻るとあっさり終了してしまいますが
と思った方もいますよね。
そんな方々に向けて今回は、千と千尋の神隠しのラストや車のシーンの謎について調査していきます。
皆さんが感じた違和感を解消できるようになっていますので、最後まで読んでみてください。
【千と千尋の神隠し】で車のシーンに違和感?
千と千尋の神隠しで違和感があると言われるこの車のシーン、なぜ皆さんがこのシーンに違和感を感じるのでしょうか。
千と千尋の神隠しでは、車のシーンは物語の最初と最後に出てきますがズバリ、この最初と最後がキーポイントなのです。
最初と最後で車周りの環境が、かなり変化しているんです。
最初は綺麗な車でしたが物語の最後、千尋と両親が現実世界に帰ってくると、車は葉っぱやほこりだらけになっています。
また、車の周りに生えてる草も伸びきっていたのです。
車が葉っぱやほこりだらけなのはなぜ?
ではなぜ車は葉っぱやほこりだらけになっているのでしょうか。
これは時間の経過を表すためだと思います。
千尋達が異世界へ行っている間、車はこの場所に放置されていました。
千尋達がどのくらいの期間異世界へ行っていたのかということが、このシーンの草の伸び方やほこりの量から推測できるようになっているんです。
車止めの蛙人の彫刻に違和感?
異世界への入り口のトンネル前に出てくるダルマの石像。
この石像になにか違和感を感じますよね。
実はこの石像は、蛙人(あじん)と言って蛙のような人の石像なのですが、トンネル前に置かれている車止めの石柱という役目だけではないんです。
お父さんが車を暴走させている時に千尋が車の中から林に同じ蛙人の石像が立っているのを目撃する場面があります。
なぜ林に蛙人が立っていたのでしょうか。
千尋と両親が異世界から帰ってくると蛙人はただの石柱に変わっていました。
このような事から石柱が蛙人だったのは魔法の影響下にあったからで、蛙人が林の中に立っていたのも魔法にかけられていたからだと推測されます。
そして千尋一家はトンネルに入る前から不思議の世界に入りこんでいたのではないかと考えられ、異世界から帰ってきた頃には魔法が溶けたので本来の石像の姿に戻ったと思います。
【千と千尋の神隠し】の時間経過はどのぐらい?
【千と千尋の神隠し】では、時間経過を感じると思いますが、それはどのくらいなのか?
千尋たちが異世界にいた時間は短くて6日、長くて1年と予想できます。
なぜなら、最後にお父さんが車のエンジンをつけると無事にエンジンがついたからです。
(一般的には1年以上放置すると車のバッテリーが上がると言われています)
世の中の考察としては…
千尋たちがトンネルに入ってからいろんなことが起きましたが、実は数日しか経ってない感覚がありますよね。
しかし千尋と両親が現実世界に帰ってくると、車が葉っぱやほこりまみれになっていてかなり車が放置されていたように描写されています。
この描写から何ヶ月、何年も経ったのではないかと考えられています。
実際のところは車のエンジンがついた部分から長くても1年程度しか経過していないことが分かります。
宮崎監督からみる時間経過
宮崎監督がインタビューを受けた際に「千尋が湯屋にいたのは2ヶ月くらい」と答えていたそうです。
映画を見る限り、千尋が不思議な世界にいたのは数日間に感じましたが、この宮崎さんの回答からわかる通り不思議な世界と、現実世界では時間経過の感覚が違うんでしょうね。
【千と千尋の神隠し】は何年前?
では、【千と千尋の神隠し】の時代設定は何年前なのでしょうか。
実は物語に出てくる周辺環境の様子や物、発言などから描かれている時代を推測できちゃうんです。
まず、萩野家が乗っている車がアウディA4クワトロであることから、1996年以降の時代であることが分かります。
そして、作中で千尋の父親が不思議な町を「バブル期に建てられたテーマパークの残骸」として受け入れていることから、バブル崩壊からだいぶ時の流れた世界であることが推測できます。
さらにこの映画が公開されたのは2001年です。
これらを参考にすると、おそらく1996年から映画が公開された2001年の間の時代を書いた物語であることが予想されます。
千と千尋の神隠しに出てくる車のナンバーにも謎が隠されているのではないかと思いますよね。
【千と千尋の神隠し】の車のナンバーはなぜ19-01?
車のナンバーは【多摩34 へ19-01】
まず、なぜ「多摩」なのか?
それは「摩」の字が略字体になっていることがポイントです。
「摩」を略字にすると
そしてこの略字は表を見てわかるように「摩」でもあり「魔」でもあるのです。
つまり「魔」ということです。
ということから、多魔=魔が多いことを意味しているのではないかと考えられます。
続く数字の34は高級車を示すナンバーなのでそのまま使われたと思います。
「へ」については普段使用されない平仮名が使用されています。
というのも平仮名「お」「し」「へ」「ん」は「死」や「屁」を連想させるためナンバープレートとして使用しないことになっているのです。
車のナンバーの数字19-01はみたままの通り引き算と考えられます。
19-01=18 (=6+6+6)
6.6.6…なんて悪魔らしい数字なんでしょうか
【千と千尋の神隠し】の車がアウディA4なのはなぜ?
【千と千尋の神隠し】に出てくる千尋の父の車は、アウディA4と言われています。
左ハンドルの高級車であり、当時は700万円ほどの価格であったことから千尋は裕福な家庭であったことも考えられますね。
では、なぜ千尋の父の車はアウディA4だったのでしょうか。
実はこのアウディA4というのは、宮崎駿監督の愛車だったのです。
ジブリファンの間では監督自身、またはスタッフの愛車を作品に登場させるのは有名なようです。
また、千と千尋の神隠しのエンドロールには協力企業として「アウディジャパン」の記載があります。
アウディジャパンは、この車が石畳の上を走るシーンで福島県いわき市にあるアルパインのテストコースで実際に広報車を貸し出してドアの閉鎖音を録音することに協力したとのことです。
行きはベンツで帰りはアウディ?
【千と千尋の神隠し】の謎で
そんな声をよく見かけますよね。
でも実は、行きも帰りも同じアウディなのです。
画像を照らし合わせてみるとアウディのモデルになるんですね。
なぜアウディなのかは上記の通り、宮崎駿さんの愛車であるからで間違いないと思われます。
今回のまとめ
今回は、【千と千尋の神隠し】で車のシーンの謎について調査してみました。
・車が葉っぱやほこりまみれだったのは時間経過を表すためで、異世界にいた時間は2ヶ月ほどと推測される
・車種がアウディなのは宮崎駿監督の愛車であることと繋がっている
・車のナンバーは実在しないナンバーで悪魔を表す漢字や数字が使われていた
車のシーンは異世界と現実世界のギャップや時間経過を表すためにあえて違和感を作ったと推測されます。
この違和感にあえて注目してもう一度作品を見るのも面白そうですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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